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Core-formed Glass

コアガラス/松島 巌 Iwao Matsushima

2014年12月15日

北村造形にある美しい本たちの中から、今回は松島巌さんの「コアガラス」をご紹介いたします。
松島さんは、岡山市生まれで、1975年に独学でコアガラスの研究をし、1982年に自宅に工房を開きました。
数々の賞を受賞され、国内外での企画展・公募展・個展を出展されています。
岡山では、「ギャラリーやぶき」にて個展がありました。
その個展で出会った、美を極めた作品の数々をまとめた作品集から、数点を載せています。
作品集の中には、沢山の作品が掲載されていますので、気になる方は、ぜひ事務所に見に来てくださいね。


コアガラスとは

紀元前16世紀のメソポタミアで始まり、エジプトでも使われた最も古いガラス器製作法のコア技法で作られたガラス器を指します。
金属棒の先に植物繊維や粘土などでコア(芯)をつくり、金属棒を回転させながら、熱源の上でコアに熔けたガラスを巻き付け、模様を施し、形を整えます。
その後、ゆっくりと冷ましてから金属棒を抜き取り、残った粘土などをかき出して仕上げます。
小型の壺や瓶の形のものが多く作られていました。
紀元前1世紀中ごろのローマ時代初期に、ガラス器の量産を可能にした吹きガラスが発達すると、入れ替わるようにコアガラスは姿を消していきました。